中国地方の旅(3日目)
グランドプリンスホテル広島の朝食。
そして日の出。
からの何気なく空を撮ったら雲と枯れ木が相まって桜みたいに。
8:30に出発し、西に約1時間ほどで宮島へのフェリー乗り場に到着。
フェリーの運航は2社で行っており、一社はJR、もう一社は松大汽船というところ。
松大汽船の母体は広島電鉄で60%の株を有する。ちなみに残りの40%は松本家という地元豪族が所有。
一般市民にとって、その業種内に競合がいるというのは大事なことだ。
一社独占は危うい。iPhoneの価格が50万になったら世の中はどうなるか。シャブ漬けにならないように気を付けたい。
フェリー乗り場を出発し10分ほどで宮島に到着。
宮島は日本三景の一つで瀬戸内海の担当。太平洋は松島、日本海は天橋立が担当。
奈良のように自然の鹿がお出迎え。エサはあげてはいけないことになっている。なので奈良と違うのは寄ってこないこと。角切りがされているため安心。
地名として一般的に呼ぶ場合は「宮島」であるが、同義で「厳島」とも呼ばれる。
「宮」とは神社を指すため、神社のある島、宮島、ということである。
厳島の語源は、いくつかあるが、身を清めて神に仕えるの意味の「斎くしむ(いつくしむ)」という言葉から来ていたり、祀られている宗像三女神のうちの一人の市杵島姫(イチキシマヒメ)から来ていたりだ。
この宗像三女神だが、他にタゴリヒメ・タギツヒメからなり、スサノオの娘である。昨日行った出雲大社に祀られているオオクニヌシが一緒になったのもスサノオの娘である。
三女神のメインの御利益は交通安全であり、次いで漁業大漁や国家鎮護、開運や必勝祈願もある。ただ、女性の神様ということもあり、カップルで来ると嫉妬を買い別れるという急にチープな逸話もある。
ちなみにずっと宗像三女神が祀られていたわけではなく、平安時代には平清盛が再建した時には伊都岐島大明神が祀られていた。現在祀られている宗像三女神は鎌倉の頃からである。神社の創建自体は初の女性天皇の推古天皇に遡る。
残念ながら鳥居は修復中で足場で完全に覆われていた。
2年前から行われており、あと2年かかるとのこと。修復は70年ぶりだそう。
推古天皇の時代からあるなら仕方ないと思ったものの、実は大鳥居の部分は1875年にできたとのこと・・・
厳島神社の他にも大聖院、千畳閣というところをまわった。
実はこの大聖院が厳島神社よりも面白かった。
大聖院
・明治天皇の行在所(アンザイショ)急場の一時的な皇居
・弘法大師が806年に開基
・真っ暗な道を歩く観音堂の戒壇巡り(中国観音霊場37か寺のお砂踏み巡りの道場)
・摩尼車(マニシャ)回しながら階段を登ると、お経を唱えながら上っているのと同じになる
・四国にある88ヶ所のお寺を参拝して歩くお遍路参り。総行程1,400Kmを1~2ヶ月という大変な日数をかけて歩いて回るのですが、このお遍路参りをしたのと同じぐらいのご利益があると言われている場所が、大師堂の石の下の洞窟の中にある「遍照窟」。
ちなみに千畳閣
・しかし秀吉の死により工事が途中で中止され未完のまま
以上。